其の七
旗本を3つに分けると、高家、寄合、それに平(ひら)の旗本であるとは以前に述べた。
その高家(こうけ)足利時代の名家の子孫を、大名にはしないで、旗本とし、これに高家という格式を与えた。
つまり格式を与えて、実力を与えなかった訳である。
幕府の儀式典礼を司り、勅使や公家の接待、京都への使い、伊勢、日光などへの代参をつとめた。
老中の支配に属し、官位は大名に準じた。
例外はあるが、大体1000石以上で、吉良、今川、畠山、宮原、武田、戸田、有馬など26家である。
世襲。
9999石の大沢右京太夫も勿論高家である。