八丁堀 鮨處 司

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其の十七

町火消(まちびけし)

いろは48組と、本所深川16組を総称したもので、このように火掛り専門の火消が出来たのは、勿論必要に迫られたからである。

むかしは日用座(ひようざ)という一種の日雇い請負業があって、そこから人足を出していた。

1町内毎に15人というのが定めである。また町で火消頭を置き、その人足を指揮させて、消防に従事させている。

その後、享保年間(1716~1735年)に町奉行の大岡越前守の考案によって町火消という消防組織が出来る。

いろは48組の持ち場なども定められた。

町火消には6階級あって、下は人足で火消の数に加えない者で土手組と称する。

その上が平人(ひらびと)で、火消を勤めるために鳶口を持っている。

その上が梯子で梯子持ち、次が纏で纏持ち、さらにその上が頭で組頭、最高が頭取で、総取締である。

中でも纏が一番難しい役とされていた。

仕事仲間の代表のようにされ「芝で生まれて神田で育ち今じゃ火消の纏持ち」とまで歌われていた。

火事の場合には自分の上がっている家の焼け落ちるまで纏を引くことは出来ない。

頭が「さがれ」という声を掛けると、纏持ちは次の家の屋根へ飛び退くことになっていたが、頭が「さがれ」と声を掛けて纏持ちが飛び退くとその家は必ず焼け落ちたということである。

テレビの時代劇でもよく見る光景であるが、熱いし、危険だし、大変な仕事だったことは容易に想像できる。